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2015.04.23 Thursday

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    donumビンテージカタログ[015] 日本硬質陶器(NIKKO)の古い美しいプレート

    2007.01.31 Wednesday

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      最近、余程のことがない限り都会へ行かない。行かない理由は特にないのだが、行く用事がないといったほうが良いかもしれない。行くとしたら大江戸骨董市のときくらい。友人とのメールは「これから都会に行くから...」である。会社勤めをしていた20代の頃とは大違いの出不精ぶり。人もかわるものである。

      たまたま都会へでかけると、着物を召した女性が多くなっていることに気がつく。洋服が主流のこの時代だけあって、日本の伝統美を身に着けているのそ風情に思わずうっとり。なぜだか、着物をきている方は「芯のしっかりとした、どこかのお嬢様」なんだろうなぁと勝手きままに想像してしまうのである。外国の方が写真を撮っているのもうなずける。どちらにしても私には縁が遠い世界。

      話がずいぶんと個人的になってしまったが、このプレート。プリントされたデコレーションがとても美しく品格がある。芯のしっかりとしたお嬢様という言葉がぴったりはまるのである。日本硬質陶器(NIKKO)のもの。陶器でできており、プレート厚さがなんとも心地よい安心感がある。深いブルーでプリントされ、余白とモチーフのバランスがとてもよく、料理をひき立ててくれそう。資料が見つからなかったが、おそらく50-60年代のもので、欧米輸出向けにつくられたものかもしれない。日本硬質陶器(現在はNIKKO)は1908年(明治41年)創業。現在は電子部品などに硬質陶器を応用しているハイテクな会社でもある。せめてこんなに品のよいプレートだけでも手元においておきたいものであります。伝わりますか、センチメンタルな男ココロ。