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2015.04.23 Thursday

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    コペンハーゲン便りがとどきました。「デンマーク・シニア世代のお話」 2007年2月20日

    2007.02.27 Tuesday

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      今回は全く二月に関係ない、デンマークのこと。

      二月はファストラウンの催しのある月ですが、昨年、すでに説明してありますので、よかったら見てください。

      先日のこと、テレビに60歳前後の3人の女性に関してのプログラムがありました。こんな話は日本ではありえないのではと思い報告します。

      「Single Tour」という題でした。一人目は、25年前に離婚して、2人の子供を育てあげた人。二人目は、6年前のある日突然警察が来て、ご主人が職場で倒れ、死んでいるのを同僚が見つけたとの連絡。彼女は会計方面の仕事をしてたのか、してるのか、子供も大きくなって、孫もいるとのこと。三人目は、おそらく専業主婦で、重役のご主人の関係であちこちに招待され、したり、旅行したりで忙しい毎日を送ってたのに、3年前、ご主人が癌で死亡。家も手放すことになり、精神的に参ってしまい、精神病というか、うつ病になり、カウンセリングを受けています。

      この3人が、このままひとりで年取るのは厭というわけ。ある旅行業者が、Singleの人専門のツアーを企画。ギリシャの島へ一週間、女性7人、男性3人。毎日みんなで一緒に行動するスケジュールがぎっしり詰まっています。将来の伴侶を見つけられるかも知れない、また、お友達も出来るかも知れない。この一週間の間にテレビのインタービュアーが、ときどき質問します。3人とも誰か良い人を見つけたい。

      一人目は、自分が70歳になって杖ついてあるいているとき、隣を、同じく杖ついて歩いている伴侶がいれば良いと思っています。25年前に離婚した彼女いわく、女性は40歳を過ぎると、外出しても異性の視線を感じない。感じられない。50過ぎたら、女性なのか、どうなのか、わからないくらい。でも彼女、すごく魅力ある知的な女性でした。職業は民俗学者で、海外には何度も出てるけど、このギリシャの一週間は、とってもすばらしくて帰りたくないといっていました。

      二人目の女性は、自分の夫とは大変うまくいっていたから、比べてしまうけど、つまり、会って、この人でなければという人が出現したら、その人と一緒に暮らしても良いと思うって。

      三人目は、何しろ、誰か良いい人見つけたい。ひとりはさびしいということ。

      デンマークでは、離婚しても、未亡人になっても、60歳近くとも、別の伴侶をみつけたいというのは普通です。年を取ってから、恋人見つけた人の子供たちは、ほとんどが良かったねというけど、財産相続面とか他人の目を気にして、嫌がる人も少しいます。

      私の住んでる近所に以前、火曜日だけ未亡人の集まる夕食会がありました。
      この集いは夕食後ダンスが出来て、この日は、女性がダンスパートナーを選べるたのです。私が若かった頃、5歳の娘を連れて、夏休み一週間デンマークのハイスクールにバチック染めを習いに行きました。その間、主人は生後一年近い息子の子守をすることになりました。近所のご主人たちと、面白半分に未亡人用のパーティーに参加。息子は近所の奥さんが子守。主人は若すぎて、誰も相手にしてくれなかった、一緒に行った40歳くらいの男性が、一番引っ張りだこだったそうです。主人の得たものは2日酔いだけ。

      そして、このところ静かなブームは、若いSingleが相手を見つけられるように、日本の仕組みに似た紹介用パーティーを主催する会社が出現してます。でもこれは、財産とか職業とかを選択して集まる会ではありません。そして、ネットで相手を見つける人ももちろんいます。

      デンマークでは、未亡人になったから、離婚したから、50過ぎているから、女性としての人生が、男性としての人生が、中止することはないということです。

      今回のニュースは少し面白かったかも。

      邦子より